大人とか子どもとか
保育、教育に関する記事を書く機会があって、それを書いていると「大人」、「子ども」というワードによくぶち当たった。
なんとなくでこの2つを使い分けて書いていたわけだが、根っこのところでは、
「大人だから〇〇」だとか、「子どもだから〇〇」なんてことはこれっぽちも思っていない。
同じ人間なのだから、ただ生きた年数が違うだけじゃないかと思っている。
でも、事実としてこの2つの言葉が相反する言葉として存在しているわけで、何か折り合いをつけたい欲求があった。
自然界における「大人」「子ども」に相当する言葉は、「成体」「幼体」であったり、「成虫」「幼虫」ではないだろうか?
「成虫」「幼虫」で考えると、両者の違いはとても分かりやすい。
『生殖出来るか、否か』だ。僕はこれですっきりした。
国語辞典で、「大人」と調べると「成人すること」とある。
”成人” すなわち、”人”に”成る”ということだ。
生殖出来る状態にまで発達することで、人は生物的に人を増やすことが可能になり、生き物としての”ヒト”が完成するということではなかろうか。
18歳になったら大人だ。成人したら大人だ。結婚できる歳になったら大人だ。
これらは人間が制度上で決めたこと。生物学的なことではない。
でも、この年齢で決めている”成人”であったり”大人”を深堀していくと、やはり生殖の可否に繋がってくるのではないだろうか。
つまるところ、「精通」したり、「初潮」があったりが、大人と子どもの境目。
だからこそ、大人だから社会的常識が必要であったり、子どもに何かを示すための威厳が必要であったりなどは全く関係ない。
ただ、生殖が出来るか否かの差なのだから。
では、また次の木曜日に。