失敗は成功のもと
「失敗は成功のもと」と言うが、実際そんな体験をした人がどれだけいるだろうか?
僕たちは小学校という組織に属した時点から、少なくとも10年近くは点数に評価される「当たり前」の沼に浸かる。
点数は高ければ高いほどよく、低ければ低いほど悪い。
点数は正解・成功すればするほど高くなり、失敗すればするほど低くなる。
ここで「失敗=悪い」に繋がるのではないかと思う。
では、なぜ失敗するのか?
出来ないことをするから失敗するわけだ。
出来ないこと。言いかえると、やったことがないこと。
そんなこと言い始めると、人生はやったことないことの連続なわけであって、「悪いこと=失敗すること=やったことないこと=生きること」になってしまい、やっぱり失敗することは悪いことと考えると、何も上手くいかない。
じゃあ、失敗しないためにはどうしたらいいか?
①何もしない
②出来る事しかしない
③誰かの言うことだけする
『これをすれば失敗しないわけだ!素晴らしい!』とは、ならない。
でも、「失敗しないこと=成功すること=いいこと」って考えると、この3つがいいことになってしまう。
感覚的に、「これは違う!!」と思うのだけれど、大人達は知らず知らずのうちに子ども達にこの3点を助長するような接し方をしている場面が多々ある気がする。
結果、本当にこの3つが正義だと思ったまま成長していって、どこかでこの正義を疑う時がやってくる。
きっとその時すでに遅しで、この3つを正義としてきてしまった期間が長すぎて、生き方を修正するのに膨大な時間がかかったり、膨大な時間がかかるが故に諦めてしまったりしてしまうのではなかろうか?
やっぱり、そもそも「失敗してはいけない」っていう価値観から間違っている。
「失敗するから、やっちゃダメ!」ではなく、「〇〇すれば、失敗しないよ。」って言葉が必要。
「ダメ!」っていうのは否定であって、禁止であって、罰であって、決してアドバイスではない。
失敗を糧とするためには、アドバイスが必要。
失敗したことに何かしら彩ることをしないと、糧にはなり得ない。
そりゃあ、自分で「なぜ失敗したのか?」「どうすれば上手くいくのか?」と考えられれば、それは素晴らしい。というか、最終到達点はそこであろう。
でも、まず最初に「失敗は糧となり、乗り越えられるもの」という価値観をゼロから育てるためには、やっぱり側にいる大人達の声かけが絶対に必要。
失敗は悪い事じゃない。失敗するから成功するのだから。
では、また次の木曜日に。