ウイルス vs ウイルス

前回の記事から、なぜバイキンマンは殴り飛ばされてしまうのだろう?と考えていた。

単純に自己中心的だからだ。
自分の望みだけのために動くがゆえに、誰かを傷つけてしまい、アンパンチされる。

だから、前回の記事は「自己中心的じゃ上手くいかないよ?」とバイキンマンに寄り添うことも必要じゃない?というところだね。

 

バイキンマン繋がりで、コロナウイルスも自己中心的だから、嫌われているんだろうな。

生き物が繁栄を求めるのは当たり前のこと。

ただ、ほとんどの生き物は持ちつ持たれつの関係を他種と分かち合って生存しているのが、ある意味”暗黙の了解”。

 

その点、ウイルスってのは完全な寄生性で、何かの生き物に寄生しないと単独では命を繋ぐことが出来ない。

だから、寄生される側からすれば、邪魔者という目で見られてしまう。

でも、寄生されない側から見ればどうだろう?
例えばライオンにしか寄生しないウイルスがいたとして、ライオンがバタバタ倒れていく事態にシマウマはどう感じるだろう?

ライオンにとってはアンラッキーでも、シマウマにとってはラッキーなわけだ。

完全な寄生性のウイルスであったとしても、回りまわって誰かに幸せを運んでいるのかもしれない。

 

今回のコロナウイルスはヒトにとって、アンラッキーなウイルス。

じゃあ、ラッキーなのは誰だろう?僕は地球じゃないかなと思っている。

昔から、「ヒトは地球の寄生虫・ウイルス」なんて表現がよくされている。

それも自己中心的だからではないか?

様々な生き物が暮らす地球上で好き勝手に地球を開発しまくって、空気や水を汚したり、色んな生き物を絶滅に追いやっている。

どれもこれも全て、ヒトが繁栄するために。

 

そこに現れたコロナウイルス。ヒトの活動を低下させることに、世界的に成功している。

世界的にといっても、一極集中型で繁栄してきた先進国をピンポイントに攻撃し、経済活動を落とし始めている。
実際、生産活動が低下したことでCO2排出量が下がっているなんてデータもあるそうな。
きっとヒト以外の生き物は現在の状況に喜んでいるだろう。

 

そう考えた時、「コロナウイルス滅するべし!」という考え方はなんだかな…とも思えてくる。だって、僕達もウイルスなんだから。

地球のウイルスであるヒトが生き延びたいのであれば、コロナウイルスの命もある意味尊重すべきところもあるのではないか?と思うのです。

やっぱりバイキンマンも共生出来るような社会づくりが必要だと思うのです。

不必要な命なんてない。全ての命には何かしらの役割があるはず。

 

では、また次の木曜日に。